徳島県の仏壇引越しと家族の物語|仏壇旅コラム

日本全国でご家族の想いや歴史に触れながら巡る心の旅。ご先祖様のお引越しのお手伝い。仏壇引っ越し・移動専門『仏壇旅お守り便』の原田です

【徳島での仏壇引越し・移動】
仏壇引越しと文化~阿波の風に揺れる、素朴でまっすぐな祈り~
🌀 はじめに|阿波の風景に息づく“まっすぐな祈り”
徳島といえば、阿波おどりの熱気や渦潮のダイナミックさが有名ですが、実はその土地に流れる「祈りのかたち」も素朴で味わい深いものがあります。
今回の旅では、徳島県内での仏壇引越しを通じて見えた、ご先祖さまとの関わりや地域に根ざしたあたたかな文化を、旅エッセイ風にご紹介します。
🏡 1|山あいの町で出会った、“こなから”な祈り
徳島市から車で1時間ほど、山に囲まれたある町での仏壇引越し作業。大正時代の古民家に暮らすご家族の中で、おばあちゃんがこんなことを言ってくれました。
「うちは昔から“こなから”でええんよ。大きなことはできんけど、祈る気持ちはちゃんとあるけんね」
“こなから”とは、「少しずつ」「ほどよく」という阿波の方言。仏壇のまわりには野の花がさりげなく活けられ、お茶とお団子がそっと供えられていました。
目立たないけれど、深い思いがじんわりと染みる。そんな祈りのかたちに、胸がじんとしました。
👨👩👧 2|踊るように受け継がれる“心の節”
鳴門市での引越し作業の日、仏壇を運ぶときに親戚がぽつり。
「この仏壇な、阿波おどりが好きやったじいちゃんが、よう前で踊りよったんよ。“ここがわしの舞台じゃ”言うてなぁ」
みんなで笑ってしまったけど、その後、孫が手を合わせて「じいちゃん、また踊ってな」と言った時、なんとも言えない空気が流れました。
祈りって、ただ手を合わせるだけじゃなくて、家族の歴史や思い出を結ぶ“節”のようなものなんだなと感じた瞬間でした。
⛩ 3|“神と仏”が寄り添う、阿波のやさしさ
徳島の家庭では、仏壇の隣に神棚やお稲荷さんの祠が並んでいることも珍しくありません。阿南市のお宅では仏壇を動かす前に近所の八幡さんに一礼し、手を合わせてから作業を始めました。
「うちは神様にも仏様にも、ご近所さんみたいな気持ちで接しよるけんね」
そう言ったご主人の笑顔に、宗教の違いなんて関係ない、“感謝して暮らす”という根本があるからこそ、神も仏も自然と共存できているのだと思いました。
💭 まとめ|徳島の仏壇文化は、暮らしのリズムとともに
派手ではないけれど、しっかり根付いている。阿波の人たちの祈りはまるで昔話のように静かに語り継がれていくもの。
仏壇引越しという現場に立ち会うことで、徳島の“まっすぐなやさしさ”に触れることができました。
徳島を訪れることがあったら、阿波おどりや渦潮だけでなく、その土地に流れる“祈りの空気”にもぜひ目を向けてみてください。
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