高知県の仏壇引越しと家族の物語|仏壇旅コラム

日本全国でご家族の想いや歴史に触れながら巡る心の旅。ご先祖様のお引越しのお手伝い。仏壇引っ越し・移動専門『仏壇旅お守り便』の原田です
【仏壇旅コラム】高知の仏壇引越しと文化〜海と山に包まれた、自然体の“祈り”の暮らし〜

【高知での仏壇引越し・移動】
仏壇引越しと文化〜海と山に包まれた、自然体の“祈り”の暮らし〜
🐟 はじめに|「高知らしさ」は深く豪快なあたたかさ
「高知の人って、豪快で優しいよね」
そう言われることが多いこの地は、坂本龍馬やよさこい祭りのイメージも手伝って、“エネルギッシュ”な印象を持たれがちです。
でも実は、仏壇やご先祖との向き合い方は、とても穏やかで、深い愛情が込められているんです。
今回は、高知県での仏壇引越しの現場を通して見えた「自然体の祈り」の風景を旅エッセイ風にお届けします。
🏞 1|室戸の小高い集落で出会った“海風の仏壇”
室戸の海を見下ろす集落で仏壇を運んでいたとき、作業中にふと聞こえたおばあちゃんの言葉。
うちの仏壇、海の音を聞きながら長いことここに居るきねぇ、引っ越しもなんか照れるわ〜
仏壇は南向きの縁側に置かれていて、潮の香りと鳥の声がふんわりと漂っている。
特別な飾り立てはなくても、自然と調和したそのたたずまいにぐっと心が動きました。
「仏さんも、ここが好きやったろう思うよ」
そんな言葉に、高知らしい“おおらかな祈り”を感じました。
👨👩👧 2|三代そろっての引越し、ゆるやかであったかい
高知市内での引越し作業では、お父さん・息子さん・お孫さんの三世代が勢ぞろい。
じいちゃんの代からの仏壇やき、ちゃんと運ばんとバチが当たるぞー
笑いながらも、仏具のひとつひとつを丁寧に新聞紙で包むその姿に、家族の絆と歴史を感じました。
小学3年生の男の子が「この人誰なが?」「こっちは?」と尋ねると、お父さんがにっこりしながら、
これはお前のひいじいちゃん。川でウナギばっか獲りよった人よ
——そんな会話のやり取りが、とてもあたたかくて、祈りが“語り継がれる文化”として生きていることを実感させてくれました。
🌲 3|木の香とともに、受け継がれる想い
四万十の古民家では、黒く艶を増した立派な仏壇が、囲炉裏のそばに静かに佇んでいました。
これな、檜(ひのき)でできちょるがよ。うちの先祖が建具職人やったき
と話してくれたおじいさんの目は、どこか誇らしげ。
木の年輪のように、家族の歴史が年々刻まれていく——。
そんな“あたたかい経年変化”が、この土地の祈りには宿っている気がしました。
💭 まとめ|高知の仏壇文化は、豪快でやさしい
山も海も近く、人も自然も豊かな高知。
その地で出会った仏壇文化は、肩の力が抜けた“自然体の祈り”でした。
飾らず、背伸びもせず。でも、しっかりとあたたかい。
祈りは、心が向く方向にあるがよ
そんな言葉が、今も胸に残っています。
今度高知を訪れるときは、カツオやよさこいだけでなく、
その土地に根ざす“あたたかい祈りの空気”にも、少し目を向けてみてくださいね。
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