愛媛県の仏壇引越しと家族の物語|仏壇旅コラム

日本全国でご家族の想いや歴史に触れながら巡る心の旅。ご先祖様のお引越しのお手伝い。仏壇引っ越し・移動専門『仏壇旅お守り便』の原田です

【愛媛での仏壇引越し・移動】
仏壇引越しと文化~“みかんの香り”と共にある祈りの時間~
🍊 はじめに|陽だまりのような、やさしい祈り
温暖な気候と、海と山に囲まれたのどかな風景。
愛媛県には、なんだか“時間の流れがゆっくり”に感じられる不思議な空気があります。
そんな土地で行う仏壇引越しは、ただの作業じゃなくて、人と人、想いと想いが交わるあたたかな時間。
今回は、愛媛県での仏壇引越しで出会った、“みかんの香りと共にある祈り”の風景をお届けします。
🏠 1|道後エリアの住宅街にて “ことばが紡ぐ祈り”
道後エリアは、愛媛県松山市にある歴史ある観光地で、日本三古湯のひとつである道後温泉の周辺地域。
その道後温泉近くの住宅街で、あるお宅の仏壇引越しをお手伝いしたときのこと。
立派な仏壇の前で、70代のおばあちゃんがやさしくこう話してくれました。
「朝の“おはようさん”、夜の“また明日”は、うちでは仏さんにも言うんよ」
あいさつのように自然に、ご先祖様と毎日“ことば”を交わす。
祈りが日常の中に、静かに、でも確かに根づいている——そんな姿に、深い尊さを感じました。
🏡 2|八幡浜で出会った“風通しのいい仏壇”
八幡浜の山あいのお宅で仏壇引越しをしていたとき。
窓を開けると、ふわっとみかんの香りが入ってきました。
「この辺は、風がよう通るけんね。仏さんにもええ風が届くんよ」
と語ってくれたのは、おばあちゃん。
通風のいい縁側の横に置かれた仏壇は、木の温もりと自然の光に包まれて、なんとも穏やかでした。
「風が通る=心が通う」。
そんな感覚を、土地と人の優しさから教えてもらったような気がします。
👨👩👧 3|今治の三世代同居で感じた“家族ぐるみの祈り”
今治市のとあるお宅では、おじいちゃん・おばあちゃん・娘さん・お孫さんまで三世代が同居中。
仏壇引越しのとき、お孫さんがふと聞きました。
「この人って、ママのおじいちゃんなん?」
するとおばあちゃんがにっこりして、
「そうよ。あんたの“大おじいちゃん”やけん、ようお参りしとってね」
祈りが、ご先祖を知るきっかけであり、家族の“つながり”を感じる時間になっている。
「日々の中に自然と祈りがある」。愛媛のご家庭に多く感じるあたたかさでした。
🌊 4|内子町の古民家で感じた“暮らしの一部としての祈り”
内子町では、築100年を超える古民家での仏壇引越し。
梁や土壁の風合いがそのまま残る家の一角に、しっかりとお手入れされた仏壇が置かれていました。
「仏壇てね、ただ拝むもんやのうて、“暮らしの一部”なんよ」
と、静かに話してくれたご主人。
「お茶いれたらまず仏さんにも。季節のもん食べたら一口お供え。
それが“ふつう”やけん」と言うその言葉に、祈りが“行動として根付いている”姿を見ました。
💭 まとめ|愛媛の祈りは、やさしくて、風通しがいい
愛媛の仏壇文化は、どこか肩の力が抜けていて、だけど芯の通った丁寧さがある。
みかんの香り、海風、家族の笑い声——
その中に静かに佇む仏壇は、暮らしに根づいた“やさしい祈り”の象徴でした。
仏壇引越しを通して触れた、愛媛ならではの人のやさしさ。
それは、きっと一度訪れたら忘れられない記憶になるはずです。
次に愛媛を旅する時は、道後温泉やしまなみ海道だけじゃなく、
暮らしの中に息づく“祈りの風景”にも目を向けてみてください。
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