【仏壇引越し、大分市→名古屋】心の継承｜職人が想いも一緒に届ける仏壇便

仏壇の引っ越し・移動専門の仏壇旅お守り便。運んでいるのはご先祖様とご家族の想い、仏壇職人が想いを込めて、特別な扱いの仏壇専門の引っ越し便

　
日本全国でご家族の想いや歴史に触れながら巡る心の旅。ご先祖様のお引越しのお手伝い。仏壇引っ越し・移動専門『仏壇旅お守り便』の原田です

梅雨明けと共に始まった、想いの詰まった仏壇旅

梅雨も明けた7月初旬、例年よりも早い夏の日差しがじりじりと照りつける大分市—
風も暖かく、立っているだけで汗ばむような陽気のなか一本のお電話をいただきました。

「大分県大分市の実家のお仏壇を、名古屋の息子の家に移したいんです」
と語られたのは、ご実家で長年お仏壇を守ってこられたお母さま。移動先は愛知県名古屋市。

「家族が集まる場所にちゃんと仏壇も置いてあげたい」
という強い想いが、今回の引越しのきっかけでした。

「じいちゃんも名古屋で見守っちょって言いよるかもしれんけんね」

「大事なもんやけん、きちんと運んでほしいとです」

電話越しからも伝わる、家族とご先祖への深い敬意。その想いに私たちも背筋が伸びる思いで準備に入りました。

仏壇は「荷物」ではなく「心のよりどころ」

引越し当日、作業前にご家族皆さんで手を合わせ静かにお線香を。そのあと、仏具一つ一つ大切に梱包し、扉や装飾品は職人が丁寧に分解。

大分弁のやさしい響きに包まれながら、

「こげんして動かすと初めてやなぁ」

「こりゃ、ちぃと感慨深いな…」

と、少し笑いながらも表情は真剣でした。仏壇を見送るとき、

「じいちゃん、名古屋でも見守っちょってな」

と、ご家族の声が聞こえ、胸がじんとしました。

大分⇔名古屋、約10時間 (640 km)の仏壇旅

長時間の振動や揺れに耐えられるように、仏壇の状態に合わせ最適な梱包をし、ご先祖さまにも仏壇旅を楽しんでいただけるように、優しい運転で景観のいい旅路を選び、職人２人で運転交代・休憩しながら大切にお運びさせていただきました。

新たな場所で職人が磨き艶出しを施し、輝くお仏壇

約10時間 (640 km)の仏壇旅を経て名古屋市のご長男のご自宅へ。慎重に細心の注意を払って仏壇を積み降ろした後に、職人が想いを込めて磨き艶出しを施し、輝きを取り戻す“敬いの仕上げ”をさせていただきました。

仏壇は、家具とは違います。想いと記憶と手を合わせる心を運ぶもの。
だからこそただ運ぶだけではなく“整えてから”新しい場所に迎えることに、私たちは意味があると考えています。

名古屋の新居で再び灯る「ご先祖様とつながる場所」

綺麗になった仏壇をご家族のご希望の場所に据えると、お孫さんがぽつり

「これ、じいじの？おはようって言うといいの？」

と無邪気に聞く姿にご両親も思わず笑顔で目を細めていました。

作業終了後には

「こんなに丁寧に運んでもらえるとは思ってなかったで、ほんとありがたいですわ」

「やっぱり、頼んで正解だったなあ。気持ちがすっとしましたわ」

と、大変嬉しいお言葉をいただきました。

距離じゃない。「つなぐ気持ち」が仏壇引越しの本質

名古屋と大分—距離は遠くても、ご家族の心はつながっていました。
私たちは仏壇を「荷物」ではなく、“ご家族の記憶と祈りの継承”そのものとして向き合っています。

最後にご先祖様やお仏壇にとって喜ばれる行いや、お手入れ方法のご提案、職人も使用しているお手入れ用具を進呈して、作業終了とさせていただきました。今回ご依頼のお電話をくださったおかあさま、お立会いいただいたごご家族の皆さま。大変お世話になり誠にありがとうございました。また、ご先祖様にも喜んでいただけてる事を心より願っております。