佐賀県の仏壇引越しと家族の物語|仏壇旅コラム

日本全国でご家族の想いや歴史に触れながら巡る心の旅。ご先祖様のお引越しのお手伝い。仏壇引っ越し・移動専門『仏壇旅お守り便』の原田です
【仏壇旅コラム】佐賀県の仏壇引越し文化|静かな強さとあたたかな祈り

【佐賀での仏壇引越し・移動】
仏壇引越しと文化~静けさの中にある、ていねいな祈り~
はじめに|“静けさ”が教えてくれる、佐賀の祈り
「佐賀の人って、控えめだけど、芯があるよね」
九州の中でも“物静かで実直”な印象を持たれることが多い佐賀県民。 その気質は、仏壇との向き合い方や、引越しの際の所作にもしっかりと表れています。
今回は、佐賀県内の仏壇引越しの現場を通して見えてきた、“ていねいな祈り”と“家族のつながり”を旅エッセイ風に綴ってみました。
1|静かに守り続けられる、家族の仏壇
佐賀市内のとあるお宅で、仏壇引越しのお手伝いをしていたときのこと。
「この仏壇、曽祖父の代からこの家を見守ってきたんです」
そう話すご主人は、普段は口数少ない印象でしたが、仏壇を拭く手はとてもやさしく何度も「お願いします」と丁寧に頭を下げてくれました。
仏壇は、家の中で“静かな中心”のような存在。その静けさの中に佐賀らしい穏やかな信仰心が宿っていました。
2|「引越しは家族みんなのこと」
佐賀では、仏壇の引越しが“ただの荷物移動”では終わりません。
「おばあちゃんが大事にしてたから、みんなでちゃんと送り出そうって話になって」
そう語る娘さんのもとに、近所に住む親戚が自然と集まってきて、手分けして仏具の梱包や掃除を行っていました。
“誰かひとりがやるんじゃなく、みんなでやる”その空気が佐賀の家庭の温かさを物語っていました。
3|「神さま仏さま」両方に手を合わせる風景
佐賀県では、仏壇のすぐ近くに神棚がある家庭が多く、引越しの際にも両方に丁寧な挨拶を欠かしません。
「まずは神棚に報告して、それから仏壇を移すんです」
そう教えてくれたおばあちゃんは、八幡宮の御札を見せてくれました。 佐賀には古い神社が多く地域の祭りや年中行事も信仰と密接につながっています。
神仏習合が自然に根付いている、それが佐賀の祈りのスタイルなのかもしれません。
まとめ|佐賀の仏壇文化は、“静かな強さ”の象徴
目立たなくても、派手じゃなくても。
そこにちゃんと根を張って、生きてきた時間がある。
佐賀の仏壇引越しを通して感じたのは、「ていねいな暮らし=あたたかな祈り」だということ。
有明海の潮風、吉野ヶ里の遺跡、そして静かな町並み—— その中にずっと大切にされてきた“見えないつながり”が息づいていました。
次に佐賀を訪れるときは、ぜひそんな祈りの風景にもそっと目を向けてみてくださいね。
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